Swift

SwiftとObjective-Cはどっちがおすすめ?【違いを徹底比較】

更新日 :

SwiftとObjective-Cだったらどっちを使えば良いのかな?両方の特徴や違いを詳しく知りたい!

今回はこんな疑問にお答えしていきます。

エンジニアを目指す人が最初に抱える悩みの1つに「プログラミング言語選び」があります。

プログラミング言語の選択によって、制作物や難易度はもちろん、キャリアパスや年収は大きく変わってきます。そのため言語は慎重に選ぶ必要があります。

そこで今回はプログラミング言語の中でも特に人気のあるSwiftとObjective-Cの特徴や違い、向いている人の特徴などについてご紹介します。

【先に結論】SwiftとObjective-Cの比較表

SwiftObjective-C
ロゴ画像SwiftObjective-C
特徴実行スピードが速い
ソースコードがシンプル
リアルタイムな動作確認が可能
C言語がベースである
オブジェクト指向言語
膨大な資産がある
できることiPhoneアプリの開発
iPadアプリの開発
iPod touchアプリの開発
Apple Watchアプリの開発
Apple TVアプリの開発
Macアプリの開発
Webアプリケーションの開発
Webサーバーの開発
iPhoneアプリの開発
iPadアプリの開発
iPod touchアプリの開発
Apple Watchアプリの開発
Apple TVアプリの開発
Macアプリの開発
使用例最近のiOSアプリ全般昔のiOSアプリ全般
設計思想安全性と高速なパフォーマンスと表現力を兼ね備えた新しい言語C言語のオブジェクト指向システムを制御しやすいようにマクロ的に拡張
汎用性普通普通
年収480.75万円481万円
求人数多い少ない
難易度易しい難しい
将来性高い低い(サポート終了の可能性)
おすすめの人これからiOSアプリを作りたい人
プログラミング未経験の人
需要の高い言語を習得したい人
C言語を習得した人
改修案件をやりたい人
おすすめの参考書[増補改訂第3版]Swift実践入門
詳解 Swift 第5版
iPhoneアプリ開発集中講座
詳解 Objective-C 2.0 第3版
Objective-C超入門
Objective-C iPhoneアプリ開発 スタートブック
学習方法Swiftを学べるスクール-

SwiftとObjective-Cをプロのエンジニアから教わりたい方にはプログラミングスクールがオススメです。詳しくは以下の記事をご覧ください。

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※当記事はプログラミングスクールの受講経験、プログラミングスクールの講師経験、プログラミングの独学経験、Webエンジニア・アプリケーションエンジニア・フロントエンドエンジニアとしての勤務経験、ITエンジニアとしての就職活動経験がある私が、私の経験・体験を元に執筆・編集・監修をしております。私の経歴や私の略歴の詳細は記事下部の著者情報をご確認ください。 ※当記事へのご意見等はお問い合せフォームからお寄せください。

Swiftとは

若者の絶対的な支持を受けているスマートフォンと言えばApple社のiPhoneです。

このiPhoneの基盤となるiOSアプリを開発するプログラミング言語には2つあります。

まずは1つ目のSwiftについてご説明します。

Swiftとは

SwiftはObjective-Cの後継プログラミング言語として2014年にリリースされました。

まだ歴史の浅いプログラミング言語ですが大規模なバージョンアップを繰り返して現在はSwift 5.6.1になっています。

Swiftは短期間で著しく進化したため、バージョンアップの度に下位バージョンは互換性が無くなり、ユーザが定着しない一面もありました。

しかしながらApple社は今後、Swiftにバージョンアップがあっても下位バージョンの互換性を維持するとアナウンスをしています。

従ってSwiftを用いるiOSエンジニアは安心して開発を進めることができることでしょう。

Swiftの特徴

ここからはiOS開発の主流言語であるSwiftの特徴をいくつかご紹介します。

実行スピードが速い

Swiftの特徴の1つとして実行スピードが速いです。

Objective-Cと比較するとSwiftの方が最大2.6倍も速いスピードで実行できます。[Apple公式サイトより]

処理速度が速いということは、開発するアプリの性能も上がります。

ユーザビリティの高いiOSアプリを作りたい方におすすめの言語と言えるでしょう。

ソースコードがシンプル

Swiftは他の言語に比べてソースコードが非常にシンプルです。

書きやすくて読みやすいため、学習しやすくコード修正や保守運用もしやすいのがポイント。

SwiftはObjective-C、Rust、Java、Scala、Ruby、Python、C#、C#などの様々なプログラミング言語から着想を得たと言われているだけあって、その利便性は圧倒的です。

リアルタイムな動作確認が可能

これまでObjective-CやC言語ではコーディングを終えないと動作確認できませんでした

これに対してSwiftは、入力したコードの結果がリアルタイムで反映されるPlayground」という機能を持っています。

開発効率が上がる画期的な機能と言えるでしょう。

Swiftを使ってできること

Swiftを使うとどのようなことができるようになるのでしょうか?

Swiftを使ってできること

  • iPhoneアプリの開発
  • iPadアプリの開発
  • iPod touchアプリの開発
  • Apple Watchアプリの開発
  • Apple TVアプリの開発
  • Macアプリの開発
  • Webアプリケーションの開発
  • Webサーバーの開発

SwiftはAppleが開発した言語なだけあって、ほとんどのApple製品のアプリを開発できます

Swiftを使ってApple製品のアプリを開発する際には、MacやAppleアカウントが必要です

また使用事例は少ないですが、PHPやRubyと同様にWebアプリケーションやWebサーバーの開発にも使用できます

Objective-Cとは

次は2つ目のiOSアプリ用プログラミング言語であるObjective-Cについてご説明します。

Objective-Cとは

Objective-Cは1983年に米国人であるブラッド・コックス氏とトム・ラブ氏が開発した、歴史あるプログラミング言語です。

プログラミング名の末尾にある「C」から分かるようにC言語をベースとして開発されたオブジェクト指向型のプログラミング言語です。

その後、Objective-CはApple創始者であるスティーブ・ジョブス氏が立ち上げたNeXT社に権利が移った後、AppleがNeXT社を買収しました。

この買収劇によってApple社はObjective-Cの権利を取得できたため、その後、MacOS開発、iOS開発と長年に渡り、主流のプログラミング言語として君臨していました。

なお2014年にApple社からSwiftをリリースしたことにより、Objective-Cの時代は終わりを告げました

Objective-Cの特徴

Objective-Cの概要を理解したところで、ここではObjective-Cの代表的な特徴を3つご紹介します。

C言語がベースである

上述した通り、Objective-CはC言語をベースとしたプログラミング言語です。

従ってC言語をマスターした人であれば、短期間でObjective-Cを習得できるでしょう。

オブジェクト指向言語

Objective-Cはオブジェクト指向言語であるため、分業化が容易というメリットがあります。

例えば大規模なプロジェクト開発ではObjective-Cを活用することで複数人でプログラミング作業を同時進行で進めることができます

プロジェクト開発の工期を短くするためには欠かせない強みと言えるでしょう。

膨大な資産がある

Objective-Cは長年、iOSアプリ開発を独占していました。

従って市場に存在するiOSアプリはObjective-Cで作られたものが数多く存在します。

これらのアプリは膨大な資産であると同時に改修ニーズも存在します。

つまり、現在もObjective-Cは、改修においてはニーズの高いプログラミング言語であると言えるでしょう。

Objective-Cを使ってできること

Objective-Cを使うとどのようなことができるようになるのでしょうか?

Objective-Cを使ってできること

  • iPhoneアプリの開発
  • iPadアプリの開発
  • iPod touchアプリの開発
  • Apple Watchアプリの開発
  • Apple TVアプリの開発
  • Macアプリの開発

Objective-Cは長年iOS開発言語を担っていたこともあり、ほとんどのApple製品のアプリを開発可能です。

とはいえSwiftが登場した2014年以降は、実質的にiOS開発言語としての役割を終え、需要は下がりつつあります

ここ最近リリースされているアプリの中でObjective-Cが使われているものは極めて限定的と考えて良いでしょう。

SwiftとObjective-Cを徹底比較

SwiftとObjective-Cを下記のさまざまな項目において比較をしていきます。

SwiftObjective-C
設計思想安全性と高速なパフォーマンスと表現力を兼ね備えた新しい言語C言語のオブジェクト指向システムを制御しやすいようにマクロ的に拡張
汎用性普通普通
年収480.75万円481万円
求人数多い少ない
難易度易しい難しい
将来性高い低い(サポート終了の可能性)

それでは順番に解説していきます。

1. 設計思想で比較

まずは両言語の設計思想を比較してみましょう。

【Objective-C】

Objective-CはCを拡張してオブジェクト指向を可能にしたというよりは、Cで書かれたオブジェクト指向システムを制御しやすいようにマクロ的な拡張を施した言語である。したがって、「better C」に進んだC++とは異なり、「C & Object System」という考え方であり、ある意味2つの言語が混在した状態にある。

言語仕様はCの完全上位互換であり、if/for/whileなどの制御文や、intなどのスカラー型、関数記法、宣言・代入といった基本的な文法はCに準拠する。

出典:Objective-C - Wikipedia

ご覧のようにObjective-CはC言語の改良版ではなく、その一部を拡張した言語であるため2つの言語が混在した言語という表現が分かりやすいです。

また基本的な文法はC言語に準拠しているため、C言語の学習経験者ならスムーズに習得できるでしょう。

【Swift】

Swift is a general-purpose programming language built using a modern approach to safety, performance, and software design patterns.

The goal of the Swift project is to create the best available language for uses ranging from systems programming, to mobile and desktop apps, scaling up to cloud services. Most importantly, Swift is designed to make writing and maintaining correct programs easier for the developer. To achieve this goal, we believe that the most obvious way to write Swift code must also be:

Safe. The most obvious way to write code should also behave in a safe manner. Undefined behavior is the enemy of safety, and developer mistakes should be caught before software is in production. Opting for safety sometimes means Swift will feel strict, but we believe that clarity saves time in the long run.

Fast. Swift is intended as a replacement for C-based languages (C, C++, and Objective-C). As such, Swift must be comparable to those languages in performance for most tasks. Performance must also be predictable and consistent, not just fast in short bursts that require clean-up later. There are lots of languages with novel features — being fast is rare.

Expressive. Swift benefits from decades of advancement in computer science to offer syntax that is a joy to use, with modern features developers expect. But Swift is never done. We will monitor language advancements and embrace what works, continually evolving to make Swift even better.

【日本語訳】

Swiftは、安全性、パフォーマンス、およびソフトウェアデザインパターンへの最新のアプローチによって構築された汎用プログラミング言語です。

Swiftプロジェクトの目標は、システムプログラミングから、モバイルアプリやデスクトップアプリ、クラウドサービスへのスケールアップに至るまで、さまざまな用途に利用できる最高の言語を作成することです。最も重要なことは、Swiftは、開発者が正しいプログラムを簡単に作成・保守できるように設計されていることです。この目標を達成するには、Swiftコードを次のようにする必要があると考えています。

・安全であること
コードを書くための最も明白な方法は、安全な文法で動作する必要があります。未定義の動作は安全性の敵であり、開発者のミスはソフトウェアが動作する前に発見されるべきです。安全性を選択することは、時にSwiftが厳しく感じられることを意味しますが、私たちは、長い目で見れば、明快さが時間の節約になると信じています。

・高速であること
Swiftは、Cベースの言語(C、C++、およびObjective-C)の代わりの言語として意図されています。そのため、Swiftはほとんどのタスクでそれらの言語と同等のパフォーマンスでなければなりません。また、パフォーマンスは、後でクリーンアップを必要とする短いバーストで速いだけでなく、予測可能で一貫している必要があります。新しい機能を持つ言語はたくさんありますが、高速であることは稀です。

・表現力豊かであること
Swiftは、コンピューターサイエンスの数十年の進歩の恩恵を受けて、開発者が期待する最新の機能を備えた、使用するのが楽しい構文を提供します。しかし、Swiftは決して完璧ではありません。私たちは、言語の進歩を監視し、Swiftをさらに良くするために継続的に進化させながら、うまくいくものを受け入れていくつもりです。

出典:Swift.org - About Swift

少し長いですが簡潔にまとめると「Swiftは開発者の手間を最小限にするため、安全性と高速なパフォーマンスと表現力を兼ね備えた新しい言語」と言えるでしょう。

Swiftは歴史が浅くまだまだ未完成な部分はありますが、「アップデートを重ねながら進化していく」とあり、言語としての将来性の高さも伺えます。

2. 汎用性で比較

SwiftとObjective-Cは共にApple製品(iOS、Mac、Apple TV、Apple Watchなど)のアプリに特化したプログラミング言語です。

従って汎用性という面においては限定的で、どちらも大差ないでしょう。

3. 年収で比較

エンジニア向けの情報サイトであるTECH Streetが発表した「2020年プログラミング言語別年収ランキング」を参考に、両言語の年代ごとの年収を見てみましょう。

Swiftを扱うエンジニアObjective-Cを扱うエンジニア
20代の年収398万円(全体8位)407万円(全体3位)
30代の年収479万円(全体20位)519万円(全体9位)
40代の年収599万円(全体10位)595万円(全体12位)
50代の年収447万円(全体19位)403万円(全体20位)
平均480.75万円481万円

ご覧のようにSwiftとObjective-Cとで年収に大きな差異は無いことが分かります。

また両言語とも若手は年収が多いものの、40~50代へ年を重ねると相対的な年収は少なくなると考察できます。

40代や50代になる頃には開発チームのディレクターやマネージャーといった管理職にキャリアアップするなどの選択が必要となってくるでしょう。

4. 求人件数で比較

大手求人サイトでSwiftとObjective-Cで求人件数を比較してみましょう。(2022年6月時点)

SwiftObjective-C
indeedの求人数51,062件[indeedより]42,526件[indeedより]
求人ボックスの求人数14,115件[求人ボックスより]256件[求人ボックスより]
dodaの求人数1,129件[dodaより]522件[dodaより]
マイナビ転職の求人数716件[マイナビ転職より]723件[マイナビ転職より]
リクナビNEXTの求人数447件[リクナビNEXTより]183件[リクナビNEXTより]
Greenの求人数1,702件[Greenより]714件[Greenより]

ご覧の通りSwiftの圧勝です。

エンジニア就職/転職をスムーズに進めたい方にはSwiftがオススメです。

5. 難易度で比較

Objective-Cは1983年の古い言語であるため、使い手を考慮したコード体系では無く、難易度が高いと言われています。

これに対してSwiftは多くの言語を研究して開発された新しい言語であるため、使い勝手が良いように工夫されています。

実際に両言語のコードを書いてみると分かりますが、Swiftは圧倒的に書きやすくて読みやすいです。

従ってSwiftの方が難易度が低いと言えるでしょう。

6. 将来性で比較

Objective-Cは主役の座をSwiftに譲っているため、今後はレガシー化が進むと考えられ
ます。

Objective-CからSwiftに移行しているエンジニアも少なくありません。

これに応じて、Objective-Cでの開発案件も大きく減少すると予想されており、巷ではObjective-Cはサポート終了するのではないかとも言われています。

少なくとも今後数年〜10年間、iOSアプリ開発言語はSwiftが一強と考えて問題ないでしょう。

ちなみに両者の「日本での検索回数の推移」を比較してみると以下のようになります。(Googleトレンドより)

SwiftとObjective-Cの検索数の比較

SwiftとObjective-Cの検索数の比較

ご覧のように2015年頃を境に、SwiftがObjective-Cの検索数を大幅に上回っていることが分かります。

Googleの検索回数を指標にして考えても、Swiftの方が将来性が高いと言えるでしょう。

Swift・Objective-Cのおすすめの人の特徴

両言語の比較をご覧になって各言語が持つメリットとデメリットを理解できたでしょうか。

ここではさらに一歩進めて各言語をおすすめする人をご説明します。

Swiftがおすすめの人の特徴

まずはSwiftがおすすめな人を3つご紹介します。

Swiftがおすすめの人の特徴

  • これからiOSアプリを作りたい人
  • プログラミング未経験の人
  • 需要の高い言語を習得したい人

それでは順番に解説していきます。

これからiOSアプリを作りたい人

SwiftはApple社独自のプログラミング言語として6年前にリリースされました。

iPhoneやiPadで使うiOSアプリを開発するならSwiftを使うのが最も一般的です。

自分だけのオリジナルアプリをAppStoreでリリースしたい人にオススメの言語と言えるでしょう。

プログラミング未経験の人

Swiftは直感的に読み書きできるシンプルで分かりやすいコードが実現されています。

そのためプログラミング初心者・未経験者の方でも割と簡単に習得可能です。

楽しみながらプログラミングを学習したい方はSwiftから学んでみることをオススメします。

需要の高い言語を習得したい人

MMD研究所の調査データによると、2022年現在スマートフォンを持っている日本人の4割以上がiPhoneを使用しています。

またiPhoneは世界規模で見てもシェア率が高く、2021年だけで2.379億台を出荷したという情報もあります。[エキサイトニュースより]

この数字を見る限り、iPhoneアプリ開発の需要は今後一層高まっていくと予想できるでしょう。

特にSwiftはApple製品向けに作られた独自言語であるため、Apple製品との相性も抜群で信頼性も高く世界の開発ユーザから高い支持を得られています。

従ってSwiftは市場ニーズを意識せずとも安心して習得できるプログラミング言語です。

Objective-Cがおすすめの人の特徴

続いてはObjective-Cがおすすめの人を2つご紹介します。

Objective-Cがおすすめの人の特徴

  • C言語を習得した人
  • 改修案件をやりたい人

それでは順番に解説していきます。

C言語を習得した人

Objective-Cはリリースから約40年が経過したプログラミング言語です。

この間に様々なアプリが市場に溢れています。

これらのアプリはセキュリティ対応や利便性向上のため、改修作業が必要不可欠です。

従って新規案件は少ないですが改修案件だけで大きな需要があると言えます。

一方でObjective-Cはプログラミング言語の記述法が独特で難解であるため、新たに習得する人は多くありません。

しかしながらObjective-CはC言語がベースであるため、C言語を習得した人であればObjective-Cをおすすめします。

改修案件をやりたい人

iOSアプリの主流はSwiftに移行しているため、Objective-Cの新規案件は減少傾向にあります。

このため、企業側もObjective-Cの専任エンジニアを積極的に採用していないのも事実です。

しかしながら前述したようにObjective-Cは改修案件が多いのが特徴です。

従って改修案件を希望するエンジニアがいれば採用に結びつくケースが多いようです。

SwiftとObjective-Cを勉強する時のおすすめの参考書

ここまでの説明で多くの方は「SwiftとObjective-Cのどちらを勉強しようか」ある程度定まったことでしょう。

次への一歩に進むため、ここからはSwiftとObjective-C、それぞれを勉強する時のおすすめの参考書をご紹介します。

Swiftを勉強する時のおすすめの参考書

まずはSwiftを勉強する時のおすすめの参考書をご紹介します。

プログラミング業界では情報の鮮度がかなり重要です。

2022年6月時点でのSwiftの最新バージョンは5.6.1ですので、Swift4かSwift5に対応している参考書を選ぶようにしましょう。

Objective-Cを勉強する時のおすすめの参考書

続いてはObjective-Cを勉強する時のおすすめの参考書をご紹介します。

レビュー評価が高い本、第2版や第3版といった複数回印刷されている本、電子化されている本を中心に選ぶのがおすすめです。

まとめ:SwiftとObjective-Cはどっちがおすすめ?【違いを徹底比較】

今回はプログラミング言語の中でも人気のあるSwiftとObjective-Cの特徴や違い、向いている人の特徴について解説しました。

改めて両プログラミング言語の比較表を見てみましょう。
SwiftObjective-C
ロゴ画像SwiftObjective-C
特徴実行スピードが速い
ソースコードがシンプル
リアルタイムな動作確認が可能
C言語がベースである
オブジェクト指向言語
膨大な資産がある
できることiPhoneアプリの開発
iPadアプリの開発
iPod touchアプリの開発
Apple Watchアプリの開発
Apple TVアプリの開発
Macアプリの開発
Webアプリケーションの開発
Webサーバーの開発
iPhoneアプリの開発
iPadアプリの開発
iPod touchアプリの開発
Apple Watchアプリの開発
Apple TVアプリの開発
Macアプリの開発
使用例最近のiOSアプリ全般昔のiOSアプリ全般
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汎用性普通普通
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難易度易しい難しい
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改修案件をやりたい人
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iPhoneアプリ開発集中講座
詳解 Objective-C 2.0 第3版
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Objective-C iPhoneアプリ開発 スタートブック
学習方法Swiftを学べるスクール-

ご覧のようにどちらの言語も長所と短所があります。

そのため自分の価値観や将来像と照らし合わせながら、自分にぴったりなプログラミング言語を選択することが大切です。

またPythonやRubyを新しく勉強したい方には、プログラミングスクールでプロから教わるのがオススメです。

プログラミング言語選びで答えがまとまらない場合は、プログラミングスクールの無料相談などを利用して有識者に相談するのもオススメです。

詳しい情報は以下のおすすめ記事をご覧ください!

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  • この記事を書いた人
CloudInt編集部

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本サイトの運営者・管理人。慶應義塾大学環境情報学部卒。人材系のWeb系メガベンチャー企業に新卒入社。兼業でフリーランスとしてiOSアプリ開発、Web開発、Webメディア運営、SEOコンサルティング等を行う。IT人材系のベンチャー企業でiOSエンジニア、Web系メガベンチャー企業でWebアプリケーションエンジニア、士業のスタートアップ企業でフロントエンドエンジニア、Web系メガベンチャー企業でプロダクトマネージャー兼SEOディレクター、ゲーム系のスタートアップ企業で最高技術責任者(CTO)、学生向けプログラミングスクールで講師の勤務経験あり(インターンを含む)。好きなプログラミング言語はSwiftとPythonとPHPとRubyとJavaScript。侍エンジニア塾元受講生。エンジニアやプログラミングスクール等での私の体験・経験に基づき記事を執筆・編集・監修。

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